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学芸員コラムCOLUMN

2023年5月30日 更新 / 企画展について

夏の風物詩展

段々と暑くなってきましたね。

今年も沙羅のお花の時期がやってきました。

 

さて、5/31(水)より、企画展「夏の風物詩展」の展示を行っています。当館の所蔵品より“夏”をテーマとした作品を展示しています。

 


加藤東一「漁火」
岐阜県生まれ。兄は加藤栄三で、兄弟揃っての日本画家。初期は穏やかな風景画を手掛けていたが、師や兄の死をきっかけに、次第に生死という人間の内面に目を向ける作品を制作するようになる。後年は故郷である岐阜を題材とした作品を手掛け、中でも長良川鵜飼を好んで描いた。

 

水野柳人「鮎」
岐阜県生まれ。弟は洋画家・水谷清。ほぼ独学で絵を学び、鮎の名手として有名となる。長良川と吉田川に挟まれた郡上八幡で育った柳人にとって鮎は身近な存在で、生き生きとした鮎を紙の上に見事に表現した。商家の出身で多くの文人と交流があり、俳句や茶の湯にも精通した文化人としても知られている。

 

「夏の風物詩展」は8月28日(月)まで。ほか山口華楊や堀文子らの作品計10点を展示しています。
6月は休館日なしで営業していますので、沙羅の花と併せてお楽しみください。

 

みなさんは夏といえば何を浮かべますか?
作者たちが思い描く夏の姿を、この機会に是非ご覧ください。