三甲美術館

7月2日(土)、三甲美術館にて「佐藤和哉篠笛コンサート」が開催されました。

佐藤さんは3月に新アルバム「〇ｅｎ」をリリースし、今回はそこに収録されている曲を中心に演奏していただきました。
テーマは「生々流転」。万物は絶えず生まれては変化し、移り変わっていくことを指します。佐藤さんは自然の中で水に注目し、雨となって山から川、海へと流れ、そして再び雲になって空へ上がっていく様子を篠笛の音色で表現しています。

篠笛はとてもシンプルな楽器です。しかし、佐藤さんの息遣いや吹き方によって深みが増し、様々な姿を見せます。
山をイメージした曲では篠笛で鳶の鳴き声を表現し、山の険しさを表すような鋭い音色の演奏でした。また「瑠璃色ノ光」という曲では、佐藤さんと縁が深い薬師寺の薬師如来がテーマになっており、長い歴史を感じられるような雄大な曲調で演奏してくださいました。