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学芸員コラムCOLUMN

2020年11月18日 更新 / 企画展について

白樺派に傾倒した画家

こんにちは、三甲美術館です。このコラムでは当館の学芸員が、当美術館についてや展示の紹介、催事の様子など、さまざまな情報を発信していきます!どうぞ宜しくお願い致します。

 

当館では、年に4回ほど四季に合わせて絵画や茶道具などの展示替えを行っており、企画展示室では現在「白樺派に傾倒した画家」を開催しています。

白樺派に傾倒した画家

“白樺派”とは明治時代に創刊された文芸雑誌『白樺』を中心に起こった文芸思想の一つで、自由や個性の尊重を謳う本誌は、海外の美術品を紹介するなど、文芸誌としてだけではなく総合芸術雑誌としての一面もあります。

本展ではそんな雑誌『白樺』に集った画家の中から当館所蔵の作品より梅原龍三郎、中川一政、岸田劉生の作品を展示しています。

 

白樺派に傾倒した画家

梅原龍三郎

京都府生まれ。実家は染物問屋で幼いころから伝統文化に触れあう。憧れのルノワールの元へ招待状もなく訪れると“天性の色彩感覚”を気に入られ師弟関係となる。
自らの感性に従い絢爛な色彩と豪快なタッチで装飾的な世界を確立した。

 

白樺派に傾倒した画家

中川一政

東京生まれ。描いた油絵が入選したのをきっかけに画家の道を志す。白樺で紹介される、自分と同じく独学で活躍したゴッホやセザンヌらを敬愛し、大胆で自由活発な絵画表現を追求した。
生涯で一番多く描いたモチーフは薔薇で、絶筆となった作品も薔薇であった。

 

白樺派に傾倒した画家

岸田劉生

東京生まれ。薬屋を経営する実業家・岸田吟香を父とし、幼少期から多くの西洋文化に触れる。
初期は白樺に紹介されるゴッホやゴーギャンに影響され、外光的な強烈な色彩の作品を発表するが、次第に内なる美を求め、精神性の深い独自の表現を追求する。

 

企画展「白樺派に傾倒した画家」は11月30日(月)まで開催中!

開催期間後わずかとなっておりますが、まだのご覧になっていない方は、是非この機会をお見逃しなく!皆様のご来館を心よりお待ちしております。